
女も顔で結婚相手を選ぶ時代!「全部」が求められる新時代の幕開け
結婚の常識といえば、「男は顔、女は金を求める」ことでした。
国立社会保障・人口問題研究所が経年で追っている調査でも、そのトレンドは明らかです。
しかし、この「男は顔、女は金」の時代は、終焉を迎えようとしています。
今回は、男女それぞれが結婚相手に求める条件の変遷にフォーカスしてみましょう。
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1. 結婚相手に求める容姿の割合が過去最大に
2021年、最新の出生動向基本調査によると、女性が結婚相手に求める条件として、相手の「容姿」を「重視する・考慮する」と答えた割合は81.3%に登りました。
この数字は1992年の調査以降の過去最高記録で、女性がこれまでにないほど「顔」を重視していることがわかります。
筆者は恋愛ライターとして、結婚相談所や恋愛コラムニストの知人・友人が大勢います。そうした仲間内でも、女性の「顔重視」傾向は経験則として語られていたトレンドでした。
「年収が高い男性が、それだけを強みにしても結婚しづらくなった」
「以前よりも、条件に顔を挙げる人が増えた」
という噂は、まことしやかに囁かれていたからです。
2. 結婚相手に「経済力も」求めたい女性
だからといって、女性が「高年収よりもイケメンがいい!」と言い出したわけではありません。
同調査で、女性が「経済力を重視する・尊重する」と答えた割合は91.6%。ほとんどの女性が、経済力も重視しています。
つまり、女性はパートナーへ「年収も、顔も」求め始めたのです。
なんとわがままな……と思うかもしれませんが、もともと容姿と年収には相関関係があります。小林盾氏の書籍『美容資本: なぜ人は見た目に投資するのか』の調査では、容姿レベルの差によって、世帯年収に148万円もの差があることが判明しています。
つまり、「イケメン男性は、年収も高い傾向がある」ことがわかったのです。
そのため、「顔も年収も」求める女性は、結局のところ似た属性の男性を求めているといえるでしょう。
3.婚活中の女性が語る「結婚相手への希望」
そんな身も蓋もない話をしたところで、実際に婚活女性からお話を伺ってきました。
渡邉さん(仮名)は32歳。現在、マッチングアプリと結婚相談所を併用し、婚活に励んでいます(ちなみに、32歳は婚活女性の平均年齢層に当たります)。
▼以下インタビュー

渡邉さんは年収400万円と伺いました。
その上で、結婚相手に求める年収は800万円ですね。

そうですね。
これからの生活を考えて、子供2人を育てるとなったら、世帯年収1,200万円は必要だろうなと思ったんです。

年収のほか、顔(容姿)についても妥協できないと事前に仰っていましたが、どんな経緯でそう思われたのでしょうか。

実際に男性に多数お会いしてみて、今後を考えてみたときに「キスする」とか「手をつなぐ」とか考えたら、想像できなかったんです。
申し訳ないけれど、気持ち悪くて無理!と思ってしまう方もいました。

中には、年収や価値観の面で条件に合う人もいらしたのでしょうか。

条件がいい人はいたんですけれども、生理的に受け付けないものは、どうしても無理でしたね。
仮交際※ に進んだ人もいましたが、一生この人としか関係を持てないんだ……と思ったら、やっぱり無理、となってしまって。
※ 結婚相談所において、相手を一人に絞る前段階でデートを重ねること

仮に、「外見の条件を妥協しないなら、一生独身になる」と決まっていたら、渡邉さんはどうされますか。

……難しいですね。難しいです。
4. 男性も「顔とお金」志向になっている
女性が年収と外見の両方を求めるなかで、男性は相変わらず「顔」ばかり気にしているかというと、そんなことはありません。
男性も、「女性の経済力」を求めると答えた割合は17%増加。変わらず女性の顔も求めていることから、男女共に「顔も年収も欲しい」トレンドに変わってきていることがわかります。
男性が経済力をパートナーに求めつつある理由は、シンプルに手取り額の減少が挙げられます。
たとえば、額面年収700万円の男性は、2002年であれば手取り587万円を使えました。しかし、2022年にはわずか538万円しか使えるお金が残りません。
年収700万円ですらそうなのですから、未婚男性のボリュームゾーンである年収300~400万円のゾーンにある男性は、より苦しい生活を強いられています。
この差は、主に社会保険料の大幅アップに起因しています。
さらに、15歳以下の子供は税金面での扶養から外れることとなり、子ども手当でも相殺しきれない増税分が家計を逼迫させます。結婚・出産・育児の将来設計を考えると、「女性にも働いてほしい」と願う男性はかなり増えているのです。
5. 結婚相手に経済力を求めたい婚活男性
実際に、「自分と同じくらいの年収」を結婚相手に求める男性・尾形さん(仮名)からお話を聞いてみました。
▼以下インタビュー

尾形さんの年収は400万円と伺いました。
結婚相手にも、同額の年収を求めていらっしゃるのですね。

そうですね。ちょっと自分の年収で専業主婦になってほしいと言うのは、不可能だと思います。
理想は自分と同じくらいの年収を稼ぐ女性ですが、できればパートでもいいから、働き続けてもらえれば……といったところです。

極端なたとえですが、「顔が好みでない女性で、稼ぎはある」方と出会った場合は、結婚を考えますか。

うーん……。
たとえば、顔がものすごく苦手なタイプで年収800万円の女性がいたとしても、ちょっと結婚は難しいかなあ……。
それだったら、顔がすごく好みで年収300万の女性と結婚したいですね。

どちらかというと、顔に偏るのですね。

それはそうですね。やっぱり、毎日顔を合わせる関係になるわけですし。
美人であるべきとは思わないですけれども、多少は好きな顔立ちだったり、自分に刺さるチャームポイントだったりはクリアしてほしいかなと思います。
6. 「なんでもそこそこ」できる人が結婚相手で一番人気
男女限らず、「年収も顔も」求める傾向が明らかになったところで、あえて男女差に目を向けてみましょう。
これまでのデータから、女性は「年収で足切りした上で、顔がある程度好みのタイプと結ばれたい」という考えが見えてきます。
対して、男性は「顔で足切りした上で、年収がある程度ある女性と結婚したい」傾向といえるでしょう。
つまり、お互いに従来の価値観で足切りしつつも「もうひとつ」を求めてしまう、ということです。
なぜこうなったかについては仮説にすぎませんが、「マッチングアプリ、結婚相談所などで『相手を選べる』と感じる男女が増えた」ことが考えられます。
明治安田生命が実施した「いい夫婦の日」に関するアンケート調査によると、5人に1人のカップルがマッチングアプリ経由で成婚しているとのこと。
従来の出会いで定番だった「職場」「学校」を超えて、婚活での結婚がトップに躍り出たのです。
職場や学校では、限られた相手とじっくり時間をかけて知り合い、その中から納得して結婚します。それに対し、マッチングアプリを含む婚活では、無数に近い相手から自分のパートナーを探さねばなりません。
そのとき初めて「顔、年収」といった要素で明確に条件づけすることが求められます。条件を設定しないことには、無数の候補から相手を絞り込めないからです。「選べる」立場として考えたときに、「あれもこれもほしい」と思ってしまうのは、人間の性ではないでしょうか。
「顔も年収も」と婚活男女が求めるようになったのは、何も全員が傲慢になったのではありません。おそらく「選べる環境から、相手を絞り込む」婚活の形が、一般化した証でしょう。
7. 結婚相手へ望む条件に優先順位をつけることが大事
とはいえ、「顔も年収も」求めるようでは、結婚は程遠くなってしまうのが現実。
実際に結婚した男女へヒアリングしていると、条件に優先順位をしっかりつけていた方が多く見られます。
「恋愛感情として、相手へときめくか」
「年収、資産など経済力はあるか」
「人生設計における価値観は合うか」
といった、無数の条件から「これだけは譲れない、あとは結婚に関係ない要素だ」と、はっきり決められる方は、結婚も早くなります。
いま婚活に悩まれる方はぜひ、ご自身がお相手へ求める条件を3つ程度に絞り、活動していただければと思います。
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