
今さらながらナンパ・恋愛工学を賛美する男性に思うこと
今さらだが、ナンパや恋愛工学を賛美・実践する男性について思うことをまとめてみる。
女性たちから批判が集まった「ナンパ・恋愛工学」
恋愛工学とは、藤沢数希氏が開発したナンパ術のこと。意中の女性を射止めるには、多数の女性経験が必要だ、だからナンパを通じて女慣れし、いつか本命女性を手に入れろ……という主旨である。
この恋愛工学が批判にさらされるきっかけになったのは、恋愛工学が謎タームばかりでめっちゃキモ面白い件という記事がきっかけだった。有名な女性ライターやブロガーが言及し始めたことで、恋愛工学は「知ってる人は知っているモテテクのメールマガジン」から「有名なモテテク」くらいに広まったのだ。
恋愛工学としてナンパ術が広まると同時に、女性からはネガティブな感想が出た。
「恋愛工学」に手を染める“キョロ充”の群れ。噂のナンパマニュアルは男たちを破滅へと導く麻薬!? は、これらの批判をうまくまとめている。
そして、モテるはずの女性にグサグサ刺されたということもあり、恋愛工学生も反論を講じた。
「恋愛工学を批判する女はブス」というお話にならないものから、「恋愛工学は男の本能である《美人とセックスしたい》を叶えるツール。同時に何人も付き合う戦略なんて、女性の立場からすれば不都合な真実だろう」という納得できるものもあった。
だが、女性が恋愛工学を受け付けないのは、そこが理由ではない。
付き合った後もナンパ術の恋愛工学を使うから幸せになれない
恋愛工学は「よく切れるナイフ」と同じだ。いいナイフはものを切り裂くことができる。でも、使い道を誤ると人を傷つける。
恋愛工学もそうだ。「二軒目になったら相手の手に触れて反応を見る」など、女性をドキドキさせるすべがそろっている。もし私に本命の女性が現れて、一緒になりたくなったら私も迷わず恋愛工学を使うだろう。
だが、恋愛工学の使い道を誤れば、性暴力として相手を傷つけかねない。
たとえば、恋愛工学では同時に複数を口説くのがベースになっている。私も、男女問わず勧める戦略だ。1人へ愛をコミットすると、人はキモい行動をとりがちになる。相手に好かれるためにも「そこそこの好意」に止める技術が求められる。
だが、本命の相手が現れて、しかもその相手と付き合い始めたら愛情は一人に注いだほうがいい。
「付き合う前」の戦略と「本命と付き合った後」の戦略は全く異なる。だが、恋愛工学は前者しかない。
恋愛工学は「この男はいい男だから逃したら手に入らないかも」と不安にさせる技術だ。しかし、付き合った後に必要なのは「この男は私を大事にする人だから愛し続けたい」と思わせること。
不安を与える男は、女から切られてしまう。そういう意味で、恋愛工学に本命を大切にする方法は存在しない。
だが、恋愛工学を聖書にしてしまった男性たちは切り替えができない。本命ができても恋愛工学の「相手に向き合わず不安にさせる」方法を継続してしまう。
恋愛工学生が「ナンパゲーム」のためだけに恋愛工学を活用するならいい。だが、本命女性を探すためにみな努力していたはずだ。ところが、浮気を繰り返す恋愛工学では、本命女性の不安を招く。
そうして不信にかられた本命女性に振られると、恋愛工学生は「恋愛工学の技術が足りなかった」と、方法ではなく熟練度を反省してしまう。そして、振られたことを”糧”としてハントへ出かけてしまうのだ。
真実の愛を求め、彼らは恋愛工学漬けになる。著者にとっては都合がいいかもしれないが、そのために恋愛工学生も女性も幸せになれないシステムなのである。
恋愛工学を実践する男性たちへ
だから、恋愛工学を実践する男性に思うことはただ一つ。
「恋愛工学があればナンパの勝者になれる。でもあなたをベターな人間にはしないし、真実の愛も手に入らない。そういう道具だとわかっているなら、いいんじゃない?」ということだ。
40歳の孤独にむせぶヤリチンの成れの果てを何人も目にしつつ、私はそれを閲覧し続けよう。
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