
なぜマウンティングがこの世に生まれるのか?
なぜ、この世にマウンティングが生まれるのか。
それは、楽しいからである。
この前提を認めることはとても難しいようだ。でも否定はできない。
もしマウンティングが資格試験の勉強みたいに楽しくなかったら、だれがこんなにマウンティングするだろう?
今日も私の目の前をいくつかのマウンティングが通り過ぎていった。
今日見かけたマウンティングの例
そんなマウンティング、少し振り返って見てみようか。
「彼女には勝ってるけど(笑)」マウンティング
私はおととし結婚して、ほぼ専業主婦として仕事は趣味でやれるぐらいには恵まれていて、正直そこらへんには勝った気でいたけど、抜け目無い女だなあと感心した。
ーはてなブログ「大学生の時、友達が愛人やってた話」より引用 ※元記事は現在、削除されています
⇒友人の結婚を祝う結論でありながら、その友人が愛人をやっていたことを個人情報スレスレの経歴で明かした上、最後に「正直そこらへんには勝った気でいた」という種明かし。はてなブックマークには「いっそホラー」という怯えた読者のコメントが相次いだ。
「私ってエロ可愛い☆」マウンティング
⇒「私は可愛くてしかもエロい」
と、ただのかわいい女子から引き離すシンプルなマウンティング。
悪意はほぼないので、私はこういうツイート好きです。
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TwitterのTLで流れてきた画像
ただし下着の価格は高いので「私はこんな下着を余裕で買える、かつ可愛くてセクシー」という2つのマウンティングの可能性がある。
なお、Twitterでは「マウンティングって言葉流行っているけれど、私の周りにはそんなことしてくる子いないから実感湧かないな笑」のように「私はピュアすぎて周りにそんな子いてもわからない☆マウンティング」も発生する。
マウンティングしている人をマウンティングするので、私は密かにこういう人を「アルピニスト」と呼んでいる。
「うちは仲いいんですぅ~」マウンティング
「先輩すごいです!こんなお弁当作ってくるなんて〜!私、夫が家に帰ると亭主関白で全然時間持たせてもらえなくて……いつも出来合いなんですよ」
ー職場で発生したマウンティングの例
⇒単に先輩を褒めているようだが、この先輩社員は離婚調停のため別居している。立場を知りながら謙遜するフリして夫婦仲をアピールするという刺し方は、リアル世界ならではである。これは私、さすがに怖い。
人はなぜマウンティングをしてしまうのか
では、なぜ人はマウンティングをするのだろうか?
よく見かける意見は「人を見下すのが楽しいから」。正しいかもしれないが部分的な解答だと思う。なぜならば、人を見下すことだけが目的なら、自分が何もかもを超越しているようなマウンティングをするはずだからだ。
▼人を見下すためだけなら本来行われるであろうマウンティングの例
・私、夫がNASAの職員で、この前一緒に無重力飛行してきた(*´ω`*) なんでみんな地球にこびりついてるのかな?ちっちゃいよね。
・クリスマスツリー買ってってねだったら、彼がツリーを切り倒して庭に飾ってくれたの!でもクリスマス終わったら邪魔だからまた植樹し直さないと。笑
・摩天楼が欲しいって言ったら、彼が建物ごと買ってくれたの。でも欲しいのは景色全部だから、ビルあと1000棟は買ってくれないとね(´・_・`)
なお、これらのエピソードは全部実際に私の知っている人間に起きた出来事です。
※ただし男性全員 金持ちって。。。楽しそうでいいなぁおい笑
しかし、実際には一般職女子は商社男子との合コンをせっせと自慢し、総合職女子は家庭的な男性とほっこりし、大学生はベンチャー社長との夕食を写真撮影し、専業主婦は「趣味レベルで仕事してます」と書く。マウンティングは、自分が周りより「少し上」だとしか言わない。
なんだマウンティングって、謙虚じゃないか。
人は不安だからマウンティングするのだ
実は、マウンティング女子たちがマウンティングしてまでけなす相手は「彼女が最も脅威を抱く相手」である。
セクシーな女性はかわいい女性、バリキャリ女子は家庭的な女性、学生は独身OL、家柄のいい女性は頑張ってのし上がった女性 etc。自分が「実はちょっとなりたい」と思っている相手をけなさずにはいられない。
マウンティングは、女性から不安を取り除く。一般化してけなすことで、そこに共感を得られることで「そうよね、私の人生間違ってなかったのよね!」とほっとさせるのだ。
だからマウンティングは気持ちいい。もっというと、マウンティングをしないと不安なのだ。
マウンティングをしている女性を見かけたら、そっと「そうだね、君はそんなことを気にしなくてもいいほど魅力的なのにね」と話しかけてあげるとTwitter経由で一発やれるかもね。
おしまい☆