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「いい人がいない」のは無意識に自分が「選ぶ立場」だと勘違いしてたからだ

「あの人のこと好きだし、仲良くなるきっかけがあったらいいのにな」と思ってたら、いつの間にか不良在庫になってしまっていた。

普通の人と付き合いたいと思っているだけなのに、なかなか出会えない。自分が出不精だからか?と思って習い事を始めたりするのに、そこでも出会いはない。

高望みなつもりはないのに、どうしてだろう。

みんなが恋愛に興味を失くしたわけじゃない

  • 指ハート

近年、絶食系男子、恋愛に興味がない男性が増えているなんて話を耳にすることが多い。しかし、男性は本当に恋愛へ興味がなくなっているのだろうか? 

結論はNO。いずれは結婚したいと考える未婚男性は85.7%、女性は89.3%。しかし現実は厳しい。男性の3割、女性の4割しか特定のパートナーを持っていないのだ。

つまり、過半数の独身男女が「恋人は欲しいけどいない」状態。欲求があるはずなのになぜ「普通の人と出会って、付き合えない」のだろう?

ここでリクルートブライダル総研の恋愛・結婚調査2019を見てみると、結婚できないと思っている方の理由に「出会いがないから」が筆頭に来ている。つまり、出会えさえすれば何とかなる、という前提意識がありそうだ。

多くの人は「パートナーを選べる」と思っている

  • 談笑する女性たち

恋愛相談なんか受けてると「ホンネはこうじゃない?」と思うことがある。

『あーあ、彼女/彼氏欲しいなぁ。どこかに自分のことを何でも受け止めてくれる人いないかな。こだわってるわけじゃない。今 まで好きになった人が175cm以上で、MARCH以上だっただけで、それが今まで普通だった。もちろん賭博やDVはタバコはダメだけど、でもそれって「普通の人」だよね? 

だから、恋愛相談ではいつも「普通の人」が欲しいって言ってるのに、何で出会えないんだろう?

こういう「普通の人」と何もしなくても付き合える時代があった。

かつて、日本で恋愛は平等 分配されていた。いい年して独身だと、おせっかいなオバちゃんがどこからか現れ、パートナーを「配給」していたのである。相手が欲しければ、配給のお見合い列に並ぶだけでよかった。

しかし、恋愛が「義務」から「選択肢」になり、自分のパートナーを自分で探せるようになった結果、結婚したい人は努力をしなくてはいけなくなった。そこで新しく必要になったスキルが「自分を相手に選んでもらう」能力である。

現代では自分を商品として売り込んで、プレゼンしなくてはいけなくなった。

極端な例がアメリカで、「愛している」と毎日言わなければ離婚沙汰にもできる社会である。相手には常に「別の誰かを選ぶ」「(あなたを含め)誰も選ばない」選択肢があるので、相手を惹きつける努力を求められることになった。

しかし、なぜか日本では若者が「私/俺はパートナーを選べる立場の消費者だ」と思った。「恋愛はオプションだから、買いたいときに買えばいい」と。

アメリカでは『自分を売り込まなくてはいけない』という形で浸透した恋愛資本主義が日本では『一億全消費者』という形で浸透してしまったのだ。

若者たちは妥協して恋愛を買わなくなった

  • ショッピング

一億全消費者の価値観が浸透した結果、市場に売り手=積極的に恋愛をしようとする人口が少なくなり、恋愛を売ってくれる人口のパイが減ってしまった。

本来であればそこで「妥協した買い物」が生まれるはずだ。しかし、若者はそこで「コストが高くてもいい!」と、妥協して恋愛をポチることは無くなった。

理由は2つ。(1)他人の恋愛の可視化と、(2)競合製品の登場。

私たちは本来知りえなかった他人の恋愛・結婚を、SNSで知ることができるようになってしまった。しかも、そこで「私こそ幸せな恋愛・結婚をしている」と張り合うようになった。

本来恋愛や結婚に上下関係はないはずなのに、「私こそ賢い買い物をした」「いいえ私こそが」という世界観では何を買っても『近くの店舗によりいい製品があった』思いをさせられることになる。そうすると『最も賢い選択肢が出るまでは恋愛をしない』ポジションをとりたくなる。

競合製品は極めて良質なAV、TENGA、さらに価格崩壊を起こす風俗街がある。寂しさを埋めたいとか、セックスしたいくらいであれば埋められる道具が大量発生した。

生活不安とか介護なんていう結婚の実利を実感するのは40代以降だから、恋愛に対して「お買い物気分」である限り、よりコスパのいい商品へ流れるのは当たり前だ。

その結果、全員が「コスパがいいなら恋愛を買ってもいんだけど」というスタンスを取った。そして、いい新製品を待ちながら『自分と付き合った相手は賢い買い物したとみられるだろうか?』という視点が抜けてしまった。

私たちは自分という製品を売り出す必要があるのかもしれない

  • 自分という製品を売り出す

もし「本当に」結婚したい、恋愛したいのであれば、私たちは売り物にならなくてはいけない。合コンで商品棚に並ぶだけでも不十分だ。時にはバナー広告を貼り、プレゼンしなくてはいけない。

本来、現代の恋愛・結婚はプレゼンし合った上で出会う、長期的パートナーシップの契約なのだから。

とはいえ、恋愛が義務から選択肢に変わったことは非常に好ましいと個人的に感じているので、ぜひ「面倒だからまた恋愛を配給制に戻してよ」なんていわずに、最高のパートナーを見つられる社会であってほしいと思う。

 
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