経歴詐称してハイスペと合コンしたら地雷を踏んだ

合コンをしたことは人生で5回未満という初心者ですが、その中でも私が非常に苦しんだ商社男子との合コン話をします。

私の合コンは事前会議から始まります

  • パソコンからメモを取る

合コンで友人を集める(という表現が既に友人を使役しているようで苦手ですが……)と、大体私より社会的ステータスが高い女性が興味を持ってくれます。

その結果何が起きるかというと、高学歴で外資系総合職に勤める女性×5人といった構図になるのです。大学だけ見ても京大、東大、一橋、慶應、早稲田……と男女逆だったら合コンでありのままに生きられるスペックの女性が勢ぞろい。

しかも、その意識の高さゆえか美しい方が多く、ぱっと見の男性受けは最高です。「事前に写真送って!」といわれて送ろうものなら、男性の参加者が急遽増やされるレベル。

そんな友人の美女っぷりに日々眼福を得ている自慢は置いておいて、女性陣のスペックをいかに隠すかが事前会議の目的です。

いかに「親しみやすい自己紹介」にできるかがカギ

  • 親しみやすい男女

数回合コンした経験から言うと、女性が外資だとわかった途端にドン引きしてしまう男性がいます。

いわゆる合コン王者である商社・広告代理店・マスメディアの人は1割の多言語ペラペラーノと、9割のTOEICだけ点数が高い人に分かれます。そして、TOEICだけの9割は合コン相手が英語ができるとおびえがちです。

彼らハイスペ男子は合コンでちやほやされるか、相手の女子力を利用して褒めることに慣れている分、学力を面白おかしく褒めることには慣れていないケースが多いです。別にあっちも合コンにTOEICの点数を上げに来ているわけではないですしね。

で、「わたし本当に料理得意なんだってばぁ!」という女子とイチャつくことはできるけど「いまどの分野の取引担当してるの?穀物?そういえば最近の小麦相場ってさぁ」と乗ってくる女性には引き潮になります。

癒されに来たはずがビジネストークで盛り上がっちゃうんですものね。そりゃ疲れますよね。こっちも癒されたいです。

というわけで、外資系女子は適当な部分を濁して自己紹介することが大事になります。

例えば外資コンサルで鉄鋼業界の担当だったら「お堅い業界の(総合職の中では)アシスタント業務」とか、外資メーカーの人事だったら「(日本支社だけカウントすれば)あまり社員がいない中小の人事」とか。

そもそも外資女子は自分の部署を日本語でなんというか知らないことも多いので、事前会議では部署名を刷り込むところからはじめます。Human Resourceではなく人事、Financeではなく経理。

電話も取るから……う、嘘じゃないぞ……!?

本番は「無難of無難トーク」の戦いを繰り広げる

  • オレンジーティーを飲む女性

事前会議が完了し、怪しいカタカナ語を封印してからいざ本番がやってきます。

「初めまして!東京の(国立は学生が少ないため)小さな大学(修士)卒で、コール業務(も含め激務を1日15時間ほど)してます☆」

「へーそうなんだ頑張ってるね!」と言ってくれる男子勢。

こっちは自己紹介で既に疲れてます。

料理が運ばれてくると、次の戦いが始まります。

今まで業務で求められてこなかった女子力を発揮せねばならぬからです。

外資たるもの、派遣社員ですら調査業務をバリバリこなすトリリンガルだったりします。女子力のお手本になりやすいはずの先輩女子社員は、つけまつげが飛び散るほど働いてます。

そこで、”おとぎ話のように聞いてきた女子力”を頼りに、お皿を取り分けたりしてみる……けど、野菜嫌いかもしれないのにサラダを取り分けて良かったのか、から揚げはレモンをかけるのか?小さなことでおたおたします。

そんなたどたどしいよそい方に、何も知らずこっちが9時5時勤務だと勘違いしている男性陣は笑いながら「実は料理とかしてないんでしょ~」といじります。毎日1時帰宅なのに作れるかボケと思ってもしかたありません。

ドン引きされたくないからとはいえ、詐称したのはこちらです。

しかも実のところ、ハイスペ女子は真面目だからか、料理もできる方が多い。ただし、料理も意識が高いレシピになります。

「休みはお料理してますよ!」とアピールしようにも、得意料理が肉じゃがを3段飛び越したアクアパッツァや鴨のコンフィ。料理の材料が高いから所得がバレる。出口がない。助けて。

その日、商社男子との合コンでは数々の地雷を避けて無難of無難トークを続け、われわれは無事男性をほろ酔いへ導きました。良かった……!!ここまで長かった!!気分は接待です。

経歴詐称が必要な合コンなんて、もうしない

森でのパーティー

男性陣をほろ酔いへ導いた達成感を覚えていたところ、一人の男性が愚痴モードに入りました。

男性A「最近俺さぁ、会社辞めようって思ってるんだよね」

私  「えっなんで?」

男性A「なんか商社って思ってたより縦社会で、やりたいことできるようになるのが40代後半だったりするんだよね。そんな頃には体力もないし、家族がいたら独身の頃みたいな無茶はできなくなるし」

私  「確かにそうだよね!1度海外現地採用で働いたり、起業経験を積んだりするのも楽しいよね!転職エージェントに登録だけでもして、自分の市場価値をトラッキングしてみたら?」

やってしまった。

当時、私は合コンで話される会社辞めたいトークが「ちょっと愚痴ってみたいだけで別に辞める気はそんなにない」ことを知らなかったのです。ソリューションのプロポーザルとかノーバリューだったんです。

「お、おう」と引き気味に答える男子を見て、血の気が引きました。

しかしさぁ、いくら合コンとはいえ結論のない相談なんかするなよ!時間の無駄だろ!(外資脳)

……その後、私の友人たちは無事LINE IDをゲットしたり、デートまで進展したりしたそうです。良かった良かった。もう二度と、経歴詐称しなきゃいけない合コンなんてしません。

★この記事は2014年-2015年の連載を加筆掲載したものです。

 
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