
男がハイスペ女子と結婚したほうがいい理由を教えてあげよう
私の周囲にいるハイスペ男子の中に「絶対に結婚しない」と決め込んでいる人が多くいます。
彼らは結婚しない理由にこんなことを挙げます。
・1人の女性に金銭や時間を取られたくない
・仕事でリスクを取りたい
・子どもを好きではない
・離婚になったときに慰謝料・養育費などのお金を取られるのが怖い
しかし、実はこれらの「よくある回答」は結婚制度自体のメリット・デメリットと全く関係がありません。
よくある回答に反論してみる
絶対に結婚しないと決めている男性の「よくある回答」は、以下のように反論できてしまいます。
・1人の女性に金銭や時間を取られたくない
⇒自立した女性と週末婚すれば時間もお金も取られない
・仕事でリスクを取りたい
⇒養える所得がある女性と結婚すればむしろリスクヘッジになる
・子どもを好きではない
⇒結婚したからといって子どもを作る義務はない
・離婚になったときに慰謝料・養育費なお金を取られるのが怖い
⇒離婚率は3割前後でミドルリスク
お金を取られると決まっているわけではない
事実婚でも取られるときは取られる
つまり、世間一般の「結婚したくない」男性は結婚制度と関係のない理由で結婚する・しないを決めているようです。
結婚したくないハイスペ男子は結婚のメリット・デメリットをしっかり考えているのだろうか?という疑問が浮かびます。
世間には冷静なメリット・デメリットを告げず、結婚に夢を抱かせる物語(例:仕事から疲れて帰っても子どもと妻に癒される)や、絶望に叩き込む修羅場(例:不倫されたあげく親権を奪われる)が散らばっているばかりです。
そこで、1度冷静に「結婚って必要か?」を考えるため、結婚のメリット・デメリットを一覧にしました。
1.結婚するメリット
【法律】
・子どもが産まれたら、姓を父方・母方から選べます。結婚していない場合は基本的に母方の姓になるため、父親の姓にしたければ家裁で申請をする必要があります。
・結婚していれば父親が子どもの親権を争うことができます。事実婚の場合は、母親の単独親権となる可能性が高く、父親の親権獲得が非常に難しくなります。
・別れたくないときに踏みとどまることができます。事実婚であれば「ある朝起きたら荷物を持って消えていた」時点で解消されてしまう関係も、結婚していれば踏みとどまるよう話し合うことができます。
・簡単に相続をすることができます。相手へ相続させたいときだけでなく、自分の実家に相続してほしくない相手がいる場合にも有効です。
【経済面】
・パートナーの年収が低い場合は「扶養家族(養う家族)」として税金が控除されます。(☆廃止が検討されています)
・どちらかが無職でも、結婚していれば相手の健康保険に入ることができます。
・同居した場合は家賃やインフラの費用を抑えることができます。会社から既婚者用に家賃補助が出るところもあります。
・携帯電話代やクレジットカードなど「家族割」があるサービスで特典を受けることができます。(☆調べたところ、英会話教室から脱毛サロンまで幅広い家族割を見つけました。)
【その他】
・企業によって出世の条件に「既婚」が入っているケースがあります。
・親戚に無駄な心配をされずに済みます。
以上が、ざっと調べた結婚するメリットです。では次に、デメリットへ行ってみましょう。
2.結婚するデメリット
【法律】
・子どもが自分の子どもではない疑いがある場合も、相手の浮気を証明できなければ親権を持つことになります。
・自分が浮気をした場合、慰謝料を「あなた」と「あなたの浮気相手」が支払うことになります。したがって、浮気相手とも破談になる可能性が高くなります。
・結婚相手に自分の財産を相続してほしくない場合、非常に面倒な手続きをとらなければなりません。
・別れたいときに離婚という手続きを取らねばなりません。よく言う「戸籍のバツ」だけでなく、戸籍の変更などの煩雑な手続きを、低テンションで行わねばなりません。
・一応夫婦には民法で同居の義務があります。(一方的な別居が離婚事由になるだけで、罰則はありません)
【経済面】
・結婚は「より貧乏な側」が得する制度が多いため、高所得な側には経済面でメリットがありません。
・専業主婦・主夫を養う場合、自由に使えるお金が減ります。
・結婚後に築いた財産は「共有の財産」となり、離婚する場合はその財産を平等に分けることとなります。したがって、ハイスペ男子は「自分の財産が取られる」可能性が増えます。
【その他】
・企業によっては「既婚者を優先的に転勤させる」ことがあります。”既婚者は転勤ごときでは会社を辞めづらい”というイメージがあるようです。
・毎年帰省して親御さんへ顔を合わせる、介護しなくてはならない人数が増える、義実家との関係など、人付き合いが増えます。
・離婚した場合、親権は母親に取られやすいという判例上の事実があります。
この中でも非婚派ハイスペ男子にとって一番怖いのは「共有財産」として自分の稼ぎを奪われることでしょう。死ぬ気で買ったマンション、クルマetc…が離婚のときにリセットされるかもしれないからです。
しかし、ハイスペ男子が描く結婚のデメリットは一言で片付きます。
ハイスペ女子と結婚しなはれ。
ハイスペ女子と結婚すればデメリットを減らせる
自分とはるかに異なる年収の人間とくっつくから妻側のメリットが目立つわけです。同じ年収だったら離婚するときにどちらも損しません。
自分の時間を持ち続けたい人も、相手が経済的理由で1人暮らしできないのであれば、別居婚は不可能です。しかし、経済力のある女性となら週末婚ができるかもしれません。
夫婦がそれぞれご近所に住まいを買えば、子どもがいてもパパの家とママの家を行き来させることができます。育児負担も、家政婦を雇って減らすことができます。
義実家も「顔合わせをしなくてはならない」というルールを破ったからといって、死ぬわけではありません。
私の知っている既婚男性に「妻側の親戚イベントは葬儀も出ない」とキッパリ割り切った人がいます。その代わり、妻側も夫の両親の介護などは一切関わらないという徹底ぶり。
最初は文句を言った親戚も、今は「それが普通」という気持ちになって何も言わないとか。もちろん、そこにはお互いのパートナーを親戚から守る愛があったに違いありません。
離婚で親権を争った場合、母親に親権が取られやすいのは育児の実績が父親にないからです。週の半分育児すれば親権は平等に争えます。激務でそれどころじゃない、と言ってもハイスペ女子と結婚するなら、相手も同じ立場。ベビーシッターを雇えばいいのです。
「メリットがあれば結婚していい」でいいのでは?
今回、結婚のメリット・デメリットを調べるうちに明らかとなったのは、従来の結婚がいかに息苦しく設計されているかです。
夫婦は同居が当たり前、育児は母親がするものだから親権が奪えないなど、結婚のデメリットは世間の偏見から生まれています。
世間の目を気にするなら、ハイスペ男子が結婚したくなくなるのも理解できます。しかし、偏見から生まれたデメリットだけを見て「結婚したくない」と決める必要はありません。「従来の結婚をしたくない」で充分なのです。
結婚はただの制度にすぎないのですから「結婚は一大事」などと捉えず、「メリットがあったら結婚してもいい」くらいに考えてもいいのではないかと思います。
蛇足ですが、仮に月10万円の既婚者向け家賃補助を、30歳に結婚して65歳まで夫婦で受け取るならもらえる総額は8,400万円になります。……私だったらこのメリットだけでも結婚しますが、あなたはいかがですか。